炭水化物は止められない。

呑み食い大好きな1型糖尿病オタク女の我慢できない日々

食べたら尿糖、食べなきゃケトン体。

こんばんわ、なべ乃です。

何度も言っていますが、私は糖尿病です。つまり血糖値が高い状態です。

なぜ血糖値が高いと糖尿病と呼ばれるか、ご存知ですか?

病名からわかる通り、尿に糖が混ざるからです。

 

学校や会社の健康診断で尿検査を行いますが、抵抗がある方も多いのでは? 私も尿なんて人に見せるものではないので、非常に抵抗がありました。病気になるまで尿検査で異常が見つかったことはなかったし、必要性は理解しながらも恥ずかしい気持ちが勝っていました。

病気になって、頻繁に様々な検査をするようになって、初めて知りました。尿検査って痛みを伴わずに身体の異変を知るもっとも簡単な方法です。人間の生理現象で出たものを利用するだけで、様々な数値がわかるって凄いことだと思います。

今日は糖尿病初期の私が、尿検査で分かる変化についてお話します。

 

ケース① 食べすぎた翌日

ある通院日の尿検査の結果です。

この結果で問題となるのが、ブドウ糖 4+です。

通常、人の尿から糖って出てこないはずなんです。摂取したものが体外に排出されるということは、つまり多すぎて余っている状況です。普通は爆食いしても体内でうまく処理して余分も脂肪なりに変換されるので、体内で糖が余ることはないはずなんです。

私の場合は一型糖尿病ですい臓さんの機能が壊れているために、インスリン注射の量が足りなかった時、体内に入った糖が変換しきれずに余って尿から出てしまうわけです。

 

糖尿病だと分かるきっかけ

日常生活を送る上で持病でもない限り、そうそう病院に行く機会はないと思います。ましてや血液検査をする機会なんて稀だと思います。私も慢性病になるまでは健康診断以外で身体を調べることがありませんでした。

健康診断の項目に尿検査が必ずあることで、尿糖が検出しているか否かを痛みを伴わずに簡単に検査できるわけです。健康診断の結果がきっかけで病院に再検査へ行き、糖尿病が発覚する方も多いんだそうです。

 

世間的に糖尿病といえば○○なイメージ

糖尿病っていうと、尿から甘いにおいがするとか、尿が泡立つとかよく聞きますよね。私は幸いにしてかなり初期段階で判明したためか、世間で聞くような現象が尿に現れたことがありません

尿糖が検出されたこの通院日前後でも、そういった様子は確認できませんでした。ただ前日馬鹿みたいに食べたので(しかも注射を打ち忘れた)、においがしなくとも尿糖が検出される予測だけはできていました…。

真似したら、メッですよ!(笑) (もちろん診察でがっつり叱られました…)

 

 

ケース② 食欲のない翌日

別通院日の尿検査の結果です。

この結果で問題となるはブドウ糖…ではなく、ケトン体 3+です。

今回の通院ではブドウ糖が(ー)で検出されていません。蛋白に赤丸がついていますが、異常はなしです。お気になさらず。

ケトン体はどういったときに発生するかといえば、体内の脂肪を分解してエネルギーにするときです。つまり身体のエネルギーとなる糖が不足しているとき、人は脂肪を分解してエネルギーとしています。脂肪をエネルギーにする際、副産物として発生するのがケトン体です。

 

ケトアシドーシス

ケトン体は酸性の物質です。脂肪が分解され続けると大量のケトン体が発生し、血液が酸性に傾きます。この状態をケトアシドーシスといいます。

酸性に偏った身体に現れる症状としては、倦怠感があり身体に力が入らなくなったり、気分の悪さや吐き気をもよおしたり。酷く酸性状態を放置すると血圧、脈拍の低下が起こり、意識障害を起こします。

kango-oshigoto.jp

 

精神病の影響か、私はたまにすべての行動意欲がなくなることがあり、食欲もなくなります。その度に軽いケトアシドーシス状態になります。

例えば、2日ほど意欲が落ちて食べずにいると、吐き気や気持ち悪さ、腹部に違和感を感じ始めてどんどん食欲がなくなります。以前、そのまま食べずにいて入院したことがあり厳しく指導されました。こういった状態になったとき、ジュースでもいいから飲んでインスリンを打ってあげないといけません。と教えられました。

 

それ以降もケトン体が出ては、食べるように注意されています。看護婦さんごめんなさい、気を付けてるんですけど…ごめんなさい。

(気持ち悪くて食欲なくなっちゃうんですよね…)

 

ダイエットによる甘い異臭

 近年、糖質オフダイエットがブームになっています。このダイエット方法も行き過ぎると体内が大量のケトン体であふれる結果となります。

糖質オフ、つまりエネルギーをとらずに過ごすと、脂肪を分解してエネルギーにします。脂肪を分解すると副産物としてケトン体が発生するので、まったくエネルギーをとらないでいるとケトン体が溢れ続けてしまうのです。

ケトン体にはにおいがあり、行き過ぎたダイエットでダイエット臭、つまりケトン臭を発生させてしまいます。ケトン臭とは、果物が腐ったような酸っぱい甘いにおいだそうです。

すべての食事から糖質を抜くことは止めて、夜だけ抜くといったバランスを取る方法が良いみたいですね。極端なダイエットは身体を壊します。まずは健康的な生活を過ごすことが一番だと、昼夜逆転デブな私が力説します(笑)

gourmet-note.jp

 

糖尿病になって困っているんだ

私、糖尿病になってから、食べすぎると尿糖が出るし、食べないとケトン体が出るし…と非常に困っています。

分かってはいます。バランスの良い食事を心がけ、糖質量を把握して、適量のインスリンを打てば何も問題はないんです。でもそれができる人間は、こういったブログを開設していません!

 

今のところは、尿糖もケトン体も病院で注意を受けるレベルにとどまっているし。私はまだ死にたくはないし。注意喚起レベルの破目は時々外しつつ、美味しい人生を謳歌し続けます。

見習わないでくださいねx