炭水化物は止められない。

呑み食い大好きな1型糖尿病オタク女の我慢できない日々

自分を好きになりたかった、たった1つの瞬間。

こんばんわ、なべ乃です。

前回の更新は、ギリギリ昨日のうちに更新できてほっとしました( ´∀` )

 

私、なべ乃はどうしても自分に自信が持てません。自分自身を好きになれません。どうしたって私には嫌な面しかないように思えるし、自分のことをまったく健全な人間だと思えません。

 

そんな自分が苦手な私でも、どうしても自分を好きになりたかった瞬間がたった1つだけあります。

 

私には何もない。私なんて大嫌いだ。

なべ乃の昔話でも聞いてください。

私は私自身に自信が持てません。どういった性格が本当の自分なのか、なぜそういった言動をしたのかいつも何もわかりません。いつもその雰囲気をとどめないよう、打つと鳴る鐘のように返事をしている実感しかありません。自宅に帰って、なぜ自分がそのような行動をしたか考える日々が、中学生くらいからの習慣です。無意識のうちに行動をした理由を考えて、自分の性格を知ることが続いています。

きっかけの一つをあげるとすれば。両親の離婚でしょうか。

離婚後、私は母の性に苗字を変えました。父の性は全国的にも珍しい苗字だったので、苗字にアイデンティティーを感じていたのだと思います。私、名前で呼ばせなかったので、友人たちは苗字がらみのあだ名で呼んでくれたので。

その昔は自分の名前、大嫌いでした。私、実名はとても両性的なんです。田舎あるあるだと思いますが、私の名前は長男の長子として男の子が望まれていた事実を表すようで、女の私は不必要なようで名前が苦手だったんです。

 

「それ以上に、○○ちゃん自身を好きになって欲しいんだ」

そんな頑なだった私が今、婚約者に名前で呼ばれています。未だになれなくて照れ臭いですが、嫌な気持ちにはならないです。とてもくすぐったいだけです。

 

彼、告白してくれたときに言ってくれたんですよ。

「俺のことも好きになって欲しいけど。それ以上に、○○ちゃん自身のことを好きになって欲しいんだ」

彼は彼の付き合って欲しいという欲望以上に、私が私自身を好きになることを望んでくれたんです。自分が好きになった子は、とても素敵な女の子だから、自信を持ってほしいと言ってくれたんです。

当時、私は戸惑いました。そして彼の尊い気持ちを否定しました。何が目的何だろう、と裏があることが前提で話をしていたんです。自分のことを好きな人がいるという事実が奇妙で納得できず、頑なに否定していました。(今思うと、彼に申し訳ないです)

 

婚約者の彼は、色んな意味で純粋な少年みたいな人です。どこまでも頑なにまっすぐに、気持ちが私に通じるまで思いを伝え続けてくれました。遠距離といわれるほどの距離があっても、半年以上ずっと私に会いに来て、気持ちを伝え続けてくれました。好意以上に君は素敵な人間だと伝え続けてくれました。

 

 

彼の気持ちが嬉しくて

本当は最初言われたときから、ずっと嬉しかったんです。戸惑いましたが、やっぱり人に好意を向けてもらえることは嬉しかったです。その一瞬の気の迷いだとしても、嬉しかったんです。

嬉しくてもやっぱり私は私が嫌いだから、ただの見せかけの繕っているであろう私が好きなんだと思っていました。それでも彼は続けてくれたんです。

『それ以上になべ乃自身のことを好きになって欲しい』と言ってくれたんです。本気で受け止めない私に何度も何度も言い聞かせてくれたんです。

彼の気持ちの強さが眩しくて、彼の気持ちの優しさが嬉しくて、私は今もこれからもずっと彼と一緒にいます。どんなことがあっても、きっと彼を幸せにする、一緒に幸せになるんだと偽りだらけの私に誓っています。

 

 

あの時、私は私を好きになりたかった。

彼と両想いになっても、私はまだ私が苦手です。私自身もわからないし、自分に自信もありません。いっぱいいっぱい気持ちを伝えられても、私は私がどうしても好きになれないままです。

だけど彼のおかげで、私は私の名前が嫌いではなくなりました。私は私を少しだけ素直になりました。自分の行動の意味を考えなくなりました。私はありのままの自分を少し許せるようになっています。名前を呼ばれる私を、彼に好かれる私を、甘やかされる私を、自分だと認められるようになっています。

彼が私の認識を溶かしてくれました。だから、彼の気持ちを受け止めたあの時、私は彼の気持ちを受け入れたかった。私は彼が大好きな私自身を好きでありたかったです。

 

 

私そっくりな愛おしいあなたへ

今になってわかることは、私はずっと意地を張っていたんです。こんな現実に押しつぶされないように、必死になっていたんです。だから私は彼を受け入れてから、人前で泣くことができるようになりました。それは恥ずかしくて、なんだか心地よい時間でした。

 

こんな私の経験から言えることは、人は不意に誰かに救われます。予想しない、突然の時に。だから今はそれに気づけないかもしれない。

だけど大丈夫。いつか視線が不意に逸れるその時、手を伸ばす誰かがいるから。

気付いたその時は、少しだけ素直になってね、少しだけ勇気を出してね。

少しだけで良い、頑張った自分を褒めてあげてください。

 

私は知っています。

あなたは素敵な人間だからx