炭水化物は止められない。

呑み食い大好きな1型糖尿病オタク女の我慢できない日々

怖いモノ、長期的な高血糖(それと病院)

皆さま今日もお疲れ様です、なべ乃です。

昨日はたくさんの炭水化物(主食)をいただきました! 病院で採血が終わった後、昼前にコンビニおにぎり(高菜)を。病院からの帰り、おやつにクロワッサン三角チョコパイ(いちご)。夕食にうどんを茹でて、足りなかったので塩むすびを握りました。幸せです。

その代償がこの血糖値の上がりようです…。

f:id:nabenox:20181220211457p:plain

12/19(水)のリブレ

お昼以降の見事なフィーバー。インスリンを投与しても、基準値超えっぱなしの高血糖状態です。さて、今日はさんざん予告してきた高血糖についてです。

 

高血糖のあれこれ

どのくらい上がると高血糖

正常な血糖値の範囲は70~110mg/dL(空腹時血糖)と決められています。私がよく検査されたのもこの空腹時血糖で、前日の夕食以降食事をとらずに翌日の血液検査ではかられる数値です。また食後2時間後の正常値は140mg/dL以下とされていて、どちらも超えてくると糖尿病の疑いがでてくると言われています。空腹時であろうといつ計測しても200mg/dLを超えていると糖尿病の恐れが高いです。

それでは、どのくらい血糖値が上がった時、異変に気が付くと思いますか?

 

 

人にもよりますが、一般的には500mg/dLを超えてくると吐き気や嘔吐、昏睡の症状が出るそうです。この数値は糖尿病と診断される200mg/dLの2.5倍の値です。つまり異常に気づいたとき、身体ではすでに糖尿病が進行しはじめています。倒れて救急車で病院に行き、糖尿病が判明する人も多いんだそうです。私も糖尿病がわかってから身体の変化を過剰に気にするようになって、やっと高血糖の症状を少し感じ取ったくらいです。そのくらい高血糖には気付かないです。

これまでの経験で私の場合、

  • ~200後半まで 異変なし
  • 300~ 喉の渇き
  • 400~ なんとなくの吐き気

少しでも異変を感じた時には血糖測定を行うので、さすがに500mg/dLを超えたことはないです。ので私には倒れるほどの高血糖は未知の世界です。異常値にならないように身体に意識を向けていても、この程度の変化にしか気付けません。

 

身体の中では何が起こっているか?

 高血糖の怖いところは、なかなか気づきにくい性質もですが。長いこと続くと、知らぬ間に体内で様々な不調を起こしていることが一番の恐怖だと思います。

長期的な高血糖状態とは、常に血液中に処理しきれない血糖があふれかえっている状況です。私のイメージで言ってしまえば、血液ドロドロ状態です。流れにくい血液は身体の免疫力を全体的に低下させます。例えば今みたいな寒い季節だと、風邪はひきやすく治りにくい。ちょっとした擦り傷も、皮膚の再生が遅く元に戻りにくい。感染症歯周病、さらにいえばがんなど、高血糖による体内の変化がいろいろな病気を引き起こしやすくします。

また血管内部も傷つきやすい状態になり、さらにドロドロ血液で詰まりやすくなります。血管は傷つき固くなって動脈硬化が進行し、心筋梗塞脳梗塞脳卒中のリスクも高まります。

放っておいて何も良いことのない高血糖ですが。さらに糖尿病になると慢性的な高血糖が続きますので、特になりやすい三大合併症があります。発症しやすい順番に紹介します。

 

糖尿病の三大合併症

糖尿病神経障害

高血糖によって神経が障害されることで発生します。

手足のしびれや痛みが主な症状とされていますが、神経は全身に張り巡らされているので全身に症状はあらわれます。最悪の場合は手足の感覚が鈍くなって、足先のけがに気づかずに細胞が腐り、足を切断せざる負えない状況になります。

 

糖尿病網膜症

眼の網膜にある細かい血管が、高血糖によって傷つき続けることで発生します。

視界に不具合が出ない箇所に発生したりと気付きにくく、気付いたときには失明寸前しということも。定期的な眼科受診で防ぐことができ、私は年一回の受信を勧められました。

 

糖尿病腎症

腎臓内の毛細血管が高血糖でむしばまれ、ろ過の機能が低下して発症します。

腎臓は血液中の老廃物をろ過して血液をきれいにしてくれます。腎臓の毛細血管がむしばまれ続けると、ろ過の機能が低下して、最悪の場合は腎不全を発症し厳しい食事制限とともに透析を受ける必要があります。

 

病の恐ろしさ

三大合併症は私が糖尿病になって一番最初に教わったことです。

「合併症、怖いですよねー。高血糖にならないように血糖コントロール大事ですよねー。コントロールの方法をしっかり覚えましょうかー」

と話はつながったわけです。これが糖尿病は勉強病といわれる要因ですね。

いやはや、テキストによる合併症の説明とともに壊死した足の写真が…っ。網膜症の体験談ビデオが…。透析の説明ビデオも…((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

当時は初めての入院初っ端。病院に対する恐怖が上書きされました。。

 

糖尿病の患者さん全員が毎日合併症の恐怖を抱えながら生きていないにしても、心の奥底では将来に対する不安があると思います。私もフリーダムな食生活を送りながらも、常にリスクは感じてます。身体だけでなくじわじわと精神をもむしばんでゆく、これが私的には糖尿病で一番怖いところですね。

困ったイノシシ

 

 

私はこうしてブログを書いて、誰かに見てもらえることが一つの慰めになっています。見てくれている皆さんにとっても、このブログが何かになれればと思います。

 

それでは今日はここらで。

明日もよい一日となりますようにx