血糖値は誤魔化せるけど、血液検査は誤魔化せない!?
こんばんわ、なべ乃です。
すっかりTwitter記録以外の更新がご無沙汰になっており、すみません。
本日は予告していた
第4章 長い目で血糖値を見る
について更新します。
ちなみに予告↓↓
血糖値を誤魔化す?
血糖値はその一瞬を切り取った数値
実は血糖値とは、計測したその時その瞬間の血液中の糖の量を表す数値です。
食べたり飲んだりすると体内の糖は増えるし、運動したり勉強したりで糖を使ったら減ります。息をしているだけでも身体はエネルギー(糖)を使っているので、血糖値は今この瞬間も常に変化し続けています。
言ってしまえば、血液検査前にご飯を抜いたり運動したりで血糖値を下げることも、逆に大量に食べて上げることも出来ないことはないのです。
適正な血糖値の範囲
- 空腹時:70~110 mg/dl
- 食事後: ~140 mg/dl(食後2時間経過した時点)
身体に現れる症状
では血糖値の高さを指摘されて以降、検査前だけ血糖値が低くなるように工夫した場合、何か変化が起こるのでしょうか?
結論から言えば、何も起こりません。すぐには。
糖尿病の象徴的なエピソードである、尿から甘いにおいがすることや喉が異常に渇くことはずーっと血糖値が高いと引き起こされる現状です。検査前だけ細工し続けて、半年とか1年も経過するとひょっとしたら現れるかもしれません。
仮にそのまま誤魔化し続けて検査前以外は慢性的な高血糖状態が続くと、今度は合併症の可能性が大いに出てきます。手足を切ったり、失明したり、透析が必要になるかもしれません。なので誤魔化そうなどと思わない方が良いと思います…。
適正範囲を大きく超えた(約4倍以上)場合は、また別で。
喉が渇いたり、身体が熱くなったりとすぐに身体に異常が起こります。
また血糖値が低いとき(血糖値:70mg/dl未満)、すぐに体に異常が出ます。
手足が震えたり、頭が朦朧としてくる低血糖症状が発生します。低血糖は対処が遅いと命の危険すらあるので、すぐに甘いものを食べてください!
以上をまとめると
- 例:400 mg/dl 喉の渇き、身体の異常
- 140 md/dl以上 ずっと続くと影響あり
- 70~140 mg/dl 適正な血糖値の範囲(食後)
- 70 mg/dl 未満 すぐに低血糖症状
少しくらいの高血糖では気づけない
つまり少しくらい高血糖がだったところで、自分では気づけないのです。
ですが血糖値は常に移り変わるもの。計測したその瞬間の血糖値が正常でも、計測していない間が高いかもしれない…。
上図のように日中は割と標準的な推移をしていても、寝ている間は異常な高血糖ってこともあり得ないわけではないのです。
もしこうして無自覚のまま長期的な高血糖状態が続くと、合併症になる可能性が大いにあるのが糖尿病の怖いところ。。
そこで、その瞬間を切り取る血糖値以外にも、長期間の血糖値平均がわかる検査項目もあるのです。(むしろ血液検査の結果で一番注視するのは血糖値ではなく、その値かも…)
血糖値の平均がわかる検査項目
HbA1c(ヘモグロビン エー ワン シー)
HbA1cは約1~2ヵ月の平均血糖値がわかる値です。
以下の式に当てはめると、おおよその平均血糖値が分かると言われています。
推定平均血糖値(mg/dl)= 28.7 × HbA1c(%)ー46.7
(簡易版
推定平均血糖値(mg/dl)=(HbA1c(%)-2)× 30)
簡単に仕組みを説明
血液中の糖分は運送屋さんである赤血球で体中に運ばれています。赤血球は生まれてから寿命が尽きるまでの約120日間(約4ヵ月)、糖分の他にも酸素や二酸化炭素、あらゆるものの運送屋さんなのです。
なので、全部の赤血球中、何個の赤血球が糖を運んでいるかわかると、血液中の糖分の割合が分かるというわけ。
ちなみに血液は毎日循環しているため、毎日新しい赤血球が生まれて古い赤血球が壊れています。そのため、HbA1cは平均である半分1~2ヵ月の血糖値を示しています。
写真:入院中頂いた資料
GA(グリコアルブミン)
上の写真でも分かる通り、
グリコアルブミンは約2週間前後の平均血糖値がわかる値です。
HbA1cについて知る
糖尿病の治療では特にHbA1cの値(約1~2ヵ月の平均血糖値)を重視してみるため、こちらの話を中心にしますね。
HbA1cの診断基準
HbA1cは全赤血球中の糖分を運んでいる赤血球割合なので、%で表記されます。
- 5.5%以下:正常
- 6.0%前後:血糖値高めと注意喚起される
- 6.5%以上:糖尿病を確実に疑われ、詳しい検査を受ける
- 7.0%以上:合併症の可能性が大きく高まる
大体の糖尿病患者の当面の目標は、7.0%以下だと思います。
HbA1c 7.0%以下とは、平均血糖値はどのくらいなのでしょう?
合併症について↓↓
血糖値とHbA1cの関係
推定平均血糖値(mg/dl)= 28.7 × HbA1c(%)ー46.7
の計算式を用いて、換算してみました。
- 平均血糖値 100 mg/dl = HbA1c 5.1%
- 平均血糖値 126 mg/dl = HbA1c 6.0%(血糖値高め)
- 平均血糖値 140 mg/dl = HbA1c 6.5%(検査必須)
- 平均血糖値 154 mg/dl = HbA1c 7.0%(合併症の可能性大)
- 平均血糖値 200 mg/dl = HbA1c 8.6%
合併症の可能性を下げるためにHbA1を7.0%以下にするには、平均血糖値が150mg/dl以下を目指す必要があるようです。。(結構厳しい…)
1型糖尿病歴2年、私のHbA1c
Twitter記録などで私の日々を見て下さっている方は、血糖値など知ってらっしゃいますよね? HbA1の値、何となく予想できるのではないでしょうか?
これまでの私のHbA1cと診断基準値を図にして、大公開です。。
2018年の夏に何があった!? って感じですが。。
おそらくあのあたりでハネムーン期*1が終わりました。あと人生に大いに絶望して、病院サボったりしていた時期ですね…。
要は、
私ヤバいねってことなのです。。
上の図最新のデータまで入力できていなくて、ちなみに2019年6月は8.2%でした…。
最近はダイエットも初めて、少しは運動したり食事内容を改めているので段々良くなっていくはずなのですが…先は長そうです。ゆったり頑張ります。
これからはブログで検査結果も載せようと思います。
恥を隠して赤裸々に載せて語るので、応援してくださると嬉しいですx